【管理栄養士監修】精力剤(勃起サプリ)服用前に栄養の基礎知識を知る

五大栄養素 わかりやすい解決アンチエイジング&美容
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人間の生命活動を維持するために必要なものが「5大栄養素」です。

人間が命を維持するために取らなければならない栄養素は、5つあるので5大栄養素と呼ばれます。

  1. タンパク質(アミノ酸からできている)
  2. 炭水化物(糖質+食物繊維)
  3. 脂質
  4. ビタミン
  5. ミネラル

整体や勃起力を上げるための筋肉の知識はあっても、栄養面の指導を患者さんに正確にお伝えできなければなりません。

患者さんの立場に立って見ればわかることですが、

「炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル」等の栄養素の基礎知識を押さえていない人から、栄養面での勃起力改善の指導をされても説得力がないだろう

ということで、管理栄養士の先生について、一生懸命栄養学を勉強した時期があります。

おかげで今では、その先生とは対等とまではいかないまでもスムーズにやり取りできるようになりました

活力不足に関わらず、物事のトラブルの原因を理解することは、対策方針を見つける上で非常に重要なことです。

勃起力改善には、多くの場合タンパク質(アミノ酸)摂取の重要性ばかり語られますが、ここではそれ以外の栄養素も含めて人間が生きていくために必要な「5大栄養素」について網羅的に、かつそれぞれの役割をわかりやすい言葉遣いで解説しますね。

1.タンパク質(アミノ酸からできている)の役割

人間の体はタンパク質(アミノ酸からできている)で構成されています。

そのタンパク質は、私たちの筋肉、骨、皮膚、内臓、血液を作っています。

つまり「私たちの体=タンパク質」と言っても過言ではないのです。

ちなみに、タンパク質を構成するアミノ酸20種類のうち、9種類は必須アミノ酸と呼ばれる体内で合成するとができないアミノ酸なので、食事やサプリメントから摂取する必要があります。

 

必須アミノ酸 勃起 ED

  • 十分なタンパク質(アミノ酸)を摂取しないと体作りができません
  • 車で例えれば、タンパク質=車の車体(ボディ)に相当するもの
  • 体作りができない=車で言えばボロボロの車体で走ろうとするようなものです
  • 肉・魚・卵・乳製品・大豆製品に多く含まれる

タンパク質 十分摂取 不十分

タンパク質(アミノ酸)を十分に摂取(吸収効率も当然大事です)することは、特に男の活力不足解消に繋がります。

タンパク質(アミノ酸)はビンビンな勃起ライフを送るためにはに非常に重要な栄養です。

2. 炭水化物(糖質、食物繊維)の役割

炭水化物は「糖質」と「食物繊維」の2つに分かれます。

「糖質」

糖質の役割

体と脳を動かすエネルギーの源。筋肉と肝臓に「グリコーゲン」という物質で蓄えられます。

  • 車で例えれば糖質は=ガソリン
  • 糖質を摂取しないと、力が出ないのは、車がガソリン不足の状態にあるようなものです
  • ご飯・パン・麺・芋に多く含まれます

「食物繊維」

食べ物の中に含まれる、人の消化酵素では分解できない成分です。

第六の栄養素とも言われます。

ビフィズス菌、乳酸菌と言った「善玉菌」と呼ばれる、健康維持に欠かせない腸内細菌を増やします。

ちなみに、食物繊維は「①水溶性食物繊維」と「②不水溶性食物繊維」に別れています。

食物繊維①:「水溶性食物繊維」

水溶性食物繊維の役割

  • 食後の血糖値上昇や発がん物質抑制にgood
  • 昆布やワカメなどの海藻類、ごぼう・アボカド・熟れたフルーツに多く含まれる

食物繊維②:「不水溶性食物繊維」

非水溶性食物繊維

  • 食物繊維は整腸作用があるので便秘にgood
  • 便が柔らかくなるので、痔の予防としても有名
  • マルトデキストリン・えのきやエリンギなどのキノコ類・オクラ・切り干し大根などの多く含まれる

3.脂質の役割

五大栄養素 わかりやすい解決

1gあたり9カロリーもある脂質は、少し摂取するだけで多くのエネルギーを得ることができます。

脂質は以下のような役割を担っています

  • 臓器を保護するクッションの役割
  • 熱が逃げるのを避けて体温を維持する
  • 脂に溶けやすい脂溶性ビタミン(ビタミンA,D,E,K)やカロテノイドの吸収をサポート
  • ホルモンやビタミンDをが作られる素になる物質となる
  • 体内の炎症を抑える

そして脂質には

  • 常温で固まってしまう「飽和脂肪酸」
  • 常温で固まらない「不飽和脂肪酸」

に分かれます。どちらもバランスよく摂取する必要があります。

詳しく解説する前に説明画像を作ったのでご覧ください。

五大栄養素 わかりやすい解決

「飽和脂肪酸」

飽和脂肪酸の特徴

体内で合成することができます。動物性食品に多く含まれ、常温で固体の脂質が飽和脂肪酸です。

摂り過ぎると血中の血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を増えて、血がドロドロになり心臓の病気になるリスクが高まります。

  • 動物性食品のバターや肉、ケーキのクリームなどに多く含まれます。
  • 常温で固体状態

「不飽和脂肪酸」

不飽和脂肪酸の特徴

不飽和脂肪酸は、血液中の余分な中性脂肪やコレステロールを減らしてくれますので、血がサラサラになって血の塊が作られるのを避けます。

特に青魚やエゴマの油に多い多価不飽和脂肪酸は心臓形の病気になるリスクを下げてくれます。

  • 魚や植物に多く含まれます
  • 常温で液体
一方、不飽和脂肪酸の中でも「トランス脂肪酸」は要注意です。常温で液体の植物油に水素を添加して工業的に作られた脂質で、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロール(以下HDL-C)を減らすため、血管が硬くなり心疾患になるリスクが高まります。

(不飽和脂肪酸の中の)一価不飽和脂肪酸(オメガ9系)

(不飽和脂肪酸の中の)一価不飽和脂肪酸(オメガ9系)

不飽和脂肪酸の中でも体内で合成可能な脂質です。代表的な一価不飽和脂肪酸にはオリーブオイルに多く含まれる「オレイン酸」があります。

  • 血中の善玉コレステロールには影響を与えず、悪玉コレステロールを減らす作用がああります(整腸作用)
  • オリーブオイルに含まれる
  • 原料が品種改良されオメガ9系の一価不飽和脂肪酸が含まれるたなたね油も売られている

(不飽和脂肪酸の中の)多価不飽和脂肪酸(オメガ6系)・(オメガ3系)

亜麻仁油(不飽和脂肪酸の中の)多価不飽和脂肪酸(オメガ6系)・(オメガ3系)

多価不飽和脂肪酸のオメガ6系と、オメガ3系のバランスが乱れると、炎症などを起こすと言われています。

炎症が皮膚で起きれば「皮膚炎」。炎症が血管で起きれば「動脈硬化」の原因になります。

そして、魚油(DHAやEPA)やえごま油や亜麻仁油に含まれるオメガ3系の不飽和脂肪酸が、この炎症を直接抑制することが知られています。

ちなみに現代の日本人は、オメガ-6系のリノール酸等の不飽和脂肪酸に比べて、魚油(DHAやEPA)やえごま油や亜麻仁油に含まれるオメガ3系の不飽和脂肪酸の摂取量が足りていない人が多いと言われています。

えごま油(不飽和脂肪酸の中の)多価不飽和脂肪酸(オメガ6系)・(オメガ3系)

オメガ3系の不飽和脂肪酸を意識して摂取すれば、体の炎症を抑えられる可能性が高まります。

4.ビタミンの役割

ビタミンの役割

ビタミンは、ミネラルと並んで「タンパク質・炭水化物・脂質」の働きを助ける役割を担っています。
  • ビタミンは殆ど体の中で作りことができないので、食品から摂取する必要があります(ビタミンDは太陽の光を浴びると皮膚の上で作られます)
  • ビタミンが足りなくなると欠乏症状が出ます
  • 疲れやすい・肌荒れが多いのはビタミン不足のサインの可能性あり!
  • カナダで行われた実験でも、ビタミンB群の摂取量が多いとうつ病になりにくいことがわかっています。
  • ビタミンは「水溶性(水に溶ける)」「脂溶性(脂に溶ける)」の2種類に分かれます

水溶性ビタミン(全9種類)とは?

  • 熱に弱い
  • 尿で排出され蓄積しにくいので、こまめに継続して摂取する必要があります
  • 8種類のビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ニコチン酸=ナイアシン酸、葉酸、パントテン酸、ビオチン)
  • ビタミンC(夏は汗をかくので、生活するだけで汗から流出しがち)
例えば、「豚肉・レバー・マグロ・うなぎ・カツオ」に多く含まれることで有名な「ビタミンB1」は、体のエネルギー代謝を助ける(ブドウ糖をエネルギーに変換する)ことで知られています。この代謝がうまくいかないと疲労物質が体内に溜まってしまい、いわゆる疲れやすお「夏バテ」のような体になってしまいます。ちなみに、ビタミンB1を体内に吸収するのをサポートする「アリシン」という成分はニンニクやネギに多く含まれているので積極的に一緒に食べましょう。
エネルギー代謝を高めるという意味では、「レバー・卵黄・納豆・魚」に多く含まれる「ビタミンB2」、ほとんどの食品に多く含まれる「パントテン酸」の摂取も欠かせません。
<ビタミンB1、ビタミンB2>肉体労働をする人や日常的に体を動かしている人は、ビタミンB1、ビタミンB2を意識して取ると良いです(多量のエネルギーをブドウ糖から変換して作る際に必要になるため)
<ビタミンC>また、激しい運動・タバコ喫煙・日焼けは、体内に活性酸素が発生させるので、抗酸化作用のあるビタミンCを意識してとると良いです。もっと言うと、ストレスが多い仕事(人の命を多く預かり常にプレッシャーに晒されている人はビタミンCを意識して取るべきです。某国の実験が有名ですが、ある航空会社のパイロットは、同じ食事を取っていた地上勤務のスタッフに比べて血中ビタミンC濃度が不足していたと言う有名な逸話があります。肉体的or精神的にもプレッシャーの多い仕事をしている人は意識してビタミンCをとりましょう。

脂溶性ビタミン(全4種類)とは?

  • 熱に強い
  • 水に溶けないが脂に溶けやすいため、ビタミンEを除き、脂肪組織に蓄積しやすい
  • ビタミンD,A,K,E(”DAKE(=ダケ)と語呂合わせで覚えると良いです)
妊婦さんは、健康な赤ちゃんを産むために様々な栄養素を多く取ることが必要ですが、中でもビタミンB群の葉酸・ビタミンB6や、ビタミンD(子宮内膜の環境を整えたり、赤ちゃんが喘息にかかるリスクを減らす)は欠かせません。

5.ミネラル(必要な主要16種類)、二つの役割

ミネラル(必要な主要16種類)、二つの役割

ミネラルは、ビタミンと並んで「タンパク質・炭水化物・脂質」の働きを助ける役割を担う他に、タンパク質や脂質と結びついて体の一部になります。

国立健康・栄養研究所の報告によれば、私たちの体に必要だとわかっている主要ミネラルは16種類あります。(これらは必須ミネラルと呼ばれます)

  • 体液のミネラルの濃度は一定に保たれていますが、食事から十分なミネラルが摂取できず不足状態が続くと欠乏症状が現れます
  • 逆に、摂取しすぎても過剰症状が現れます
  • 1日の摂取目安量がおよそ100mg以上の「主要ミネラル(多量ミネラル)」と、1日の摂取目安量が100㎍(1μg = 10-6g=100万分の1g)の「微量ミネラル」に分かれます

1日の摂取目安量がおよそ100mg以上の「主要ミネラル(多量ミネラル)」:7種類

  1. カルシウム(Ca)
  2. リン(P)
  3. 硫黄(S)
  4. カリウム(K)
  5. ナトリウム(Na)
  6. マグネシウム(Mg)
  7. 塩素(Cl)

1日の摂取目安量が100㎍(1μg = 10-6g)の「微量ミネラル」:9種類

  1. 亜鉛(Zn)
  2. 鉄(Fe)
  3. ヨウ素(I)
  4. 銅(Cu)
  5. セレン(Se)
  6. マンガン(Mn)
  7. コバルト(Co)
  8. モリブデン(Mo)
  9. クロム(Cr)

亜鉛(Zn)については、亜鉛の適切な摂取タイミングや副作用についての記事精液を増やしてドバドバに増やすために必要な亜鉛摂取のコツなどで関連記事の解説を行なっています。

<まとめ> 栄養面からの勃起力改善・維持のケアは1日にしてならず

確かに、勃起不全(ED)について、栄養面での対策を語る際にはタンパク質(アミノ酸)の話題が多いです。

ただこのように5大栄養素全体の知識を学ぶことで日常の食生活からオトコの健康維持に必要なことも学べますよね。

今は知らないけれど、男の勃起力をグングン上げてくれる知識や知恵は知っていて損はありませんので積極的に取り入れて生きましょう。

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