シトルリンの効果って?どんな食品に含まれているの?
シトルリンが精力増強に効果があると聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
40代以降の中高年になると男性機能の衰えを感じる方が多くなります。精力を増強するためにはさまざまな方法がありますが、精力剤などで栄養を補給することも有効です。
ここでは、シトルリンにはどんな効果があるのか、副作用はないのか、アルギニンとはどう違うのか、などについて解説していきます。
そもそもシトルリンとはどんな成分なのか
シトルリンはスイカから発見されたアミノ酸の一種です。アミノ酸の一種ですがタンパク質を合成する作用はなく、有害なアンモニアの除去や血管を拡張する作用、抗酸化作用などがあると言われています。
シトルリンの血管拡張作用によって血流が良くなることから、それが男性器の増大や精力増強に役立つことが近年になって注目されるようになりました。
そんなシトルリンはアミノ酸の一種ではあるものの肉類や魚類、卵などにはあまり含まれておらず、スイカやメロンなどウリ系の植物に多く含まれています。
最もシトルリンの含有量が高い食材はスイカですが、それでも100gあたり約180㎎しか含まれていません。
1日あたりのシトルリンの摂取量としては800㎎が推奨されていますが、スイカだけでは足りませんし、そもそも年中スイカを食べるわけにもいきません。
そのため、サプリメントでシトルリンを補うのが一般的になっています。
シトルリンがもたらす効果とは?
それでは、シトルリンにどんな効果があるのか解説していきましょう。
シトルリンの効果① 精力増強効果
シトルリンは、体内でアルギニンに変わります。アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進します。成長ホルモンが活発になると、男性ホルモンのテストステロンも活性化されます。テストステロンの作用で、精力増強効果が期待できます。
テストステロンは男性ホルモンの一種で、歳をとるごとに分泌量が減っていきます。したがって、中高年男性はシトルリンを補うことによってテストステロンを活性化させることは有効といえます。
なお、テストステロンが活性化すると性欲そのものが増進します。そのため、性欲の低下に悩む中高年にはシトルリンが非常におすすめです。
一方、男性機能の低下に悩んでいるけれど性欲は強い方の場合は、性欲のコントロールに注意する必要があるかもしれません。
シトルリンの効果② ペニス増大効果
シトルリンは血管を拡張する作用に優れています。血管が拡張することにより、全身の血流量が増えます。下半身の血行も良くなるのでペニスへの血流量も増え、勃起力向上が期待できます。
つまり、勃起しても十分に硬くならずに柔らかいままだとか、勃起が長時間持続せずに中折れしてしまうという悩みにも有効です。
ペニスへの血流量が増加し、勃起力が向上することで徐々にペニスが増大する効果も期待できます。
シトルリンのその他の効果
精力増強やペニス増大、勃起力の向上以外にもシトルリンにはさまざまな効果があります。
血流の増進や成長ホルモンの分泌促進、アンモニアの除去、抗酸化作用などによって以下のような効果が期待できます。
・筋肉増強
・疲労回復、疲れにくい体質になる
・冷え性の改善
・アンチエイジング(美容・美肌)
・ダイエット
・集中力や記憶力の向上
健康や美容にも効果があるのは中高年男性にとっても嬉しいですね。スポーツや仕事、勉強でもパフォーマンスがアップするので、そういった面でもシトルリンを補給することはおすすめです。
シトルリンの効果はどれくらいで出るの?いつまで効くの?
医学的な実験では、シトルリンを摂取してから数時間以内に運動のパフォーマンスが向上したり、疲労回復が早まったりすることが確認されています。
しかし、サプリメントでシトルリンを補給する場合はそのような効果を期待することはできません。
サプリメントには医師の処方がないため、有効成分の含有量が少なくなっています。そのため、短時間で劇的な効果を期待することはできないのです。
精力増強や勃起力向上の効果を実感するためには、サプリメントを2~3ヶ月ほど継続的に飲み続けるのが良いでしょう。ペニス増大の効果を実感するまでにはもう少し期間がかかります。
ただ、サプリメントを飲み続ければ体質改善の効果が期待できます。一時的に大量のシトルリンを摂取しても、排泄されてしまえば効果は終了してしまいます。
それに対して、サプリメントを数ヶ月飲み続けて体質が改善されれば、継続的な効果が期待できるのです。
飲み過ぎると危険?シトルリンの副作用とは
シトルリンは体内でも生成されるアミノ酸の一種なので、健康な方が適切な量を摂取する限りにおいては副作用の心配はありません。
ただし、持病がある方は要注意です。特に、尿素回路に異常があるシトルリン血症という病気の方がシトルリンを摂取しすぎるのは危険です。ただでさえシトルリンの濃度が高くなり安い病気なので、シトルリンを過剰摂取すると意識障害やひきつけを起こす危険性があります。
他にも、高血圧の方や血管に関する何らかの疾病がある方は注意しましょう。シトルリンを摂取することによって血管が拡張され、血流が増大するので体調が悪くなることがあります。場合によっては脳や心臓に障害が及ぶこともあるので危険です。
健康な方であれば気にすることはないのですが、持病がある方はシトルリンのサプリメントなどを飲む前に主治医に相談しましょう。
シトルリンとアルギニンの違いとは
アルギニンも精力増強に有効な成分として有名です。アルギニンもシトルリンと同じようにアミノ酸の一種で、成長ホルモンの分泌を促進してテストステロンを活性化し、勃起力を向上させる作用があります。
シトルリンを摂取すると体内であるアルギニンに変換されます。ということは、最初からアルギニンだけを飲めばいいと考える方もいますが、そういうわけではありません。
アルギニンは、勃起や性欲増進に不可欠な要素である一酸化窒素を体内で生成します。一酸化窒素が生成される際、同時にシトルリンも生成されます。
そのシトルリンは再度アルギニンに変換され、そのアルギニンが一酸化窒素とシトルリンを生成します。
つまり、シトルリンがアルギニンになったり、アルギニンがシトルリンになったりするサイクルを何度も繰り返すことによって一酸化窒素がどんどん生成されていくのです。
ということは、シトルリンとアルギニンは相乗効果によって精力を高めるものであり、どちらか一方に偏ってしまうと効果が半減してしまうことになります。
したがって、アルギニンを摂取するのも有効ですが、アルギニンだけなくシトルリンも摂取することによって効率よく精力を増強することができます。
1日にどれくらいのシトルリンを飲めばいいの?
シトルリンの標準の摂取目安量は1日800㎎と言われています。
ただし、これは標準量なので、精力増強やペニス増大を望む場合はもう少し多く飲んだ方がいいのかもしれません。
健康な方であれば、飲み過ぎたシトルリンは排泄されてしまうので多少は飲み過ぎても問題はありません。
しかし、前述したように持病があると危険ですし、体質によっては気分が悪くなったり体調を崩したりする危険がないとはいえません。
あくまでも自己責任になりますが、1日800㎎を目安として十分に飲むべきと考えておけばいいでしょう。
シトルリンは食品からも摂取できる
私たちが日ごろ食べている身近な食品からもシトルリンを摂取することはできます。
シトルリンを多く含む食品と100gあたりの含有量は以下のとおりです。
・スイカ 180mg
・メロン 50mg
・きゅうり 9.6mg
・ニンニク 3.9mg
どれも大量に食べるには苦労する食品ばかりですが、スイカやメロンはジュースにして飲むのもいいでしょう。
きゅうりはサラダに添えて食べるほか、きゅうり巻きなどにすると食べやすくなります。また、夏は冷やしきゅうりにするとおいしく食べることができ、夏バテ解消の効果も期待できるといわれています。
ニンニクを使う代表的な料理としてはぎょうざが有名ですが、丸焼きや素揚げにしてもおいしく食べることができます。すりおろして吸い物やめん類に入れて食べるのもおすすめです。
ただし、食品だけで毎日800mgのシトルリンを摂取するのは現実的ではありません。以上の食品を積極的に摂りつつも、不足するシトルリンはサプリメントで補うのがいいでしょう。
シトルリンは食品から摂取。効果を実感したいならサプリで補って。
中高年になると男性ホルモンの分泌が低下し、血行も悪くなってきます。シトルリンは男性ホルモンのテストステロンを活性化し、血流を増大してくれるので中高年の精力増強には最適といえます。
不足していた栄養素を補給するだけで精力が増強することもよくあるので、悩んでいる方は一度、シトルリンのサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。
コメント