アルギニンがもたらす驚くべき効能とは?40代以降に必要な理由とおすすめ食品を紹介

アルギニン 効能ヘルスケア
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アルギニンがもたらす効能って何?

アルギニン 効能

アルギニンとは、体の約20%を構成するアミノ酸のひとつです。アミノ酸の中でも「条件付き必須アミノ酸」に分類され、子どもの頃は外部から摂取する必要があります。

しかし大人になるにつれて体内で生成できるようになりますが、その量は十分な量ではありません。そのため、食事などから不足分のアルギニンを補う必要があります

アルギニンには老若男女問わず、さまざまな効能があり健康を維持するために重要な効能があります。ここからは、アルギニンにどのような効能があるのかご紹介していきます。

アルギニンの効能その① 成長ホルモンの分泌の促進

アルギニンの効能の1つに、成長ホルモンの促進があります。脳下垂体から生成される成長ホルモンは、病気に強い体を作り傷の治りを早くする効能があります。成長ホルモンは食欲を抑える効能もあり、食欲抑制剤に利用されています。

また脂肪の代謝を促して筋肉組織を強化する、身長を高くするなどの効能も含まれています。

子どもの場合、これらの成長ホルモンは大人になっていく上で必要不可欠な物質です。しかし子どもは体内でアルギニンを生成できないため、食事やサプリメントを使ってアルギニンを摂取する必要があります。

また最も成長ホルモンが分泌されるのは10代の頃までで、それ以降は加齢とともに分泌量が減少していきます。

アルギニンの効能その② 免疫力向上

アルギニンは体内で一酸化窒素を生み出すことで、ウイルスや病原菌に対する抵抗力を高めるはたらきがあります。また一酸化窒素は血管を拡張させるはたらきもあり、冷え性や心筋梗塞などの生活習慣病を予防する効能もあります。

アルギニンは白血球の免疫細胞である「マクロファージ」を活性化する効能もあります。マクロファージの活性化は免疫力を上げるだけでなく、手術後の回復を促し病気の治りを早める効能があります。

また組織の修復に欠かせない物質のポリアミンを合成し、傷の治療も早めてくれます。そのため病院では、治療の時にアルギニンを加えた輸液が使用されています。

アルギニンの効能その③ 疲労回復

アルギニンによって生成される一酸化窒素は、免疫力を高める効能だけでなく疲労回復をサポートする効能もあります。一酸化窒素は筋肉を修復する際に使われる筋サテライト細胞を活性化し、筋肉の修復をより効率よく行えます。そのためプロスポーツ選手の多くが練習後などにアルギニンを摂取し、疲労回復に努めています。

また一酸化窒素は血流を促す効能もあり、血流を促すことで体内の酸素や栄養の循環が改善され、疲労回復を促進させます。さらに疲労の元となるアンモニアの解毒を促進させるはたらきもあり、より疲労回復をサポートする効能もあります。

アルギニンの効能その④ 美容効果

アルギニンには肌の角質層を保湿する効果があり、美容効果も高い成分でもあります。肌の外側にある角質層の天然保湿成分の半分以上はアミノ酸で作られており、肌の新陳代謝を正常に戻すはたらきによって美肌効果をより高める効能があります。

アルギニンには血流を良くする効能もあり、この効能によって新陳代謝が促され細胞が活性化し、年齢を重ねても美肌を維持できます。

またアルギニンには抗酸化作用も含まれており、肌のうるおいをキープし、コラーゲンの保護や紫外線からの保護などのさまざまな効能があります。そのため、手などに塗る保湿クリームなどにアルギニンが含まれていることもあります。

40代の方はアルギニンを積極的に摂取すべき

アルギニンには私たちの健康を維持するために、さまざまな効能が含まれている成分です。子どもはアルギニンを体内で生成できないため外部から摂取する必要があります。

実は子どもだけではなく大人の方、特に40代の方もアルギニンを外部から積極的に摂取する必要があります。ここからは、40代の方がアルギニンを摂取すべき理由についてご紹介します。

40代がアルギニンを摂取すべき理由① 性機能の向上に役立つ

40代がアルギニンを摂取すべき理由のひとつとして、性機能の向上に役立つという理由があります。アルギニンには血管を強くする効能があり、勃起不全や勃起力の低下を改善することができます。

そもそも勃起は陰茎の内部にある海綿体に、血液が多く流れ込むことによっておこる現象です。40代になると血管が細くなり、血流も弱まっていくため勃起するための血液が十分に流れないことがあります。また勃起を維持するための血液も不足してしまい、セックス中に中折れしてしまう原因にもなります。

さらにアルギニンを摂取することで精子の数が増加し、精子の活動を活発化させる効能もあります。こうした性機能の不具合を治す効能があるため、特にセックスレスで悩む40代男性の方は積極的にアルギニンを摂取するべきでしょう。

また男性だけでなく、女性も積極的にアルギニンを摂取することをおすすめします。アルギニンには血管を拡張させる効能を持ち、女性の生殖器の感度を高めるはたらきを持っているからです。

また妊娠しにくい女性の方がアルギニンを摂取したことにより、卵母細胞が増加し妊娠しやすくなるという研究報告もあります。男女ともに性機能の向上に役立つ効能がアルギニンには多いため、40代で以前よりも性欲が減少した、セックスをしても感じないという方は積極的にアルギニンを摂取しましょう。

40代がアルギニンを摂取すべき理由② 体力づくりに貢献

アルギニンを摂取することで、40代で不足しがちな体力を改善し、疲れにくい体を作る手助けとなります。アルギニンには疲れのもととなるアンモニアを除去する効能があり、疲労回復を早めてくれます。

またアルギニンの血管を拡張する効能も、基礎代謝の向上を促し疲労回復に役立ちます。40代になると筋肉量が低下し、老廃物を外に出す代謝が弱まることで疲れが取りにくくなります。

また体力の低下は病気や怪我をしてしまったときに、治りが遅くなる、感染症にかかってしまうなどのリスクも生じます。最近体力が落ちていると感じる方や、病気がちになった方はアルギニンを摂取すべきでしょう。

またアルギニンには筋サテライト細胞を活性化させることにより、筋肥大を促進させる効能もあります。筋肥大は筋トレなどで筋繊維が破壊され、その後修復する際に行われます。筋肥大の過程の中で筋サテライト細胞は筋繊維を作る材料であり、筋サテライト細胞が活性化すれば筋肥大がよりはや40代になり体力の衰えを感じ始めた方の中には、体力をつけるためにウォーキングや筋トレなどの運動を行う方が多いでしょう。

運動をした後にアルギニンを摂取することで、より運動の効果を発揮することができますのでぜひ積極的に摂取してみてください。

40代がアルギニンを摂取すべき理由③ 体臭が抑えられる

アルギニンはオルニチンを活性化させ、体臭を抑えられます。オルニチンは体臭の元となるアンモニアを肝臓で分解し、尿素に変えて体外へと排出されます。

40代は筋肉量の低下に伴い基礎代謝が低下し、毒素をうまく体外へ排出できなくなります。アンモニアを排出できないと血液中にアンモニアが入り、皮膚の毛穴などから体臭として排出されます。

40代になって自分の体臭が気になるという方は、体臭を抑えるためにもアルギニンを摂取すると良いでしょう。

また運動をした後にプロテインを飲んでいる方も、アルギニンを摂取すべきです。プロテインは多くのタンパク質が含まれていて、激しい運動でタンパク質が分解される際にアンモニアが大量に発生します。

健康のためにと思って飲んでいたプロテインが、実は体臭の原因にもつながります。プロテインを摂取しつつ、アルギニンが多く含まれた食品をバランスよく摂取することをおすすめします。

アルギニンを多く含むおすすめ食品・食材3選

これからアルギニンを摂取しようとしても、どの食品に多くアルギニンが含まれているか分からないという方が多いでしょう。アルギニンはタンパク質を構成する物質であり、タンパク質を多く含む食品に多く含まれています。

ここからは、アルギニンを多く含むおすすめの食品・食材を3つご紹介します。

アルギニンを多く含むおすすめ食品・食材① 大豆製品

大豆製品はタンパク質を多く含む食品で、アルギニンの含有量も多いです。豆腐や納豆などからアルギニンを摂取できますが高野豆腐は特に含有量が多く、100gあたり4100mgものアルギニンが含まれています

また大豆製品は植物性タンパク質であり、コレステロールが気になる方でも安心して摂取できます。

大豆製品はさまざまな料理に利用でき、普段の何気ない食事に少し加えるだけでも十分なアルギニンを摂取できます。手軽にアルギニンを摂取できる食品としておすすめです。

アルギニンを多く含むおすすめ食品・食材② 肉類

肉はタンパク質が多く含まれた食材の代表格でもあり、スタミナをつけたい方にもおすすめです。ほとんどの肉で2000mgほどのアルギニンが摂取できますが、中でも豚のゼラチンがもっとも多く、100gあたり7900mgものアルギニンが含まれています。豚のゼラチンは豚の角煮から摂取できます。

また鶏肉もアルギニン含有量が多く、100gあたり約1500mgほどのアルギニンが含まれています。鶏肉はいろんな料理に加えることができ、飽きずに摂取できる食材としておすすめです。1週間で鶏肉と豚肉のバランスを考えて、食事の中に取り入れると良いでしょう。

アルギニンを多く含むおすすめ食品・食材③ 魚介類

魚介類は生食から加熱食まで幅広い調理法があり、普段の食事にさりげなく取り入れることのできる食材としておすすめです。アルギニン含有量も多く、なかでもかつお節は100gあたり4000mgものアルギニンが含まれています。かつお節は食べ物の薬味や出汁など幅広い利用法があるため、手軽に摂取できる食材としてもおすすめです。

かつお節のほかにもするめや煮干しなども味が濃縮されているため、アルギニンが多く含まれています。毎日魚介類を摂取することは難しいため、週に3回など摂取する回数を決めたり、大豆製品や肉類と合わせて摂取するのがおすすめです。

40歳を超えてもはつらつに生きるならアルギニンは必須

アルギニンには疲労軽減や性機能の向上など、40代以降の方が摂取すべき効能が多く含まれています

40境に体力が低下しやすくなり、以前より疲れが取れない、夫婦との性交渉が少なくなったと悩んでいる方は多いでしょう。普段からアルギニンが多く含まれた食品やサプリメントを積極的に摂取していきましょう。

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